ごあいさつ

翻訳会社を選べる トランス・ジャパン株式会社 : 開発背景・理念
翻訳とらいあるドットコムの開発背景・理念

  グローバル化が加速する経済、ますます本格化するインターネット上の商取引と、未曾有のビジネス環境にある今、およそすべての産業が既存のシステムの変革や新しいビジネスモデルの構築の必要性に迫られています。このような時代にあって企業は、自社の真に強みとする業務だけを内部に留め置き、それ以外の業務は専門の業者に積極的にアウトソースして経営資源を集中させ、固定費率を抑えるようになってきています。このことを可能たらしめるには当然、外に押し出される仕事の受け皿が用意されている必要がありますが、インターネット上に芽生える多種多様なサービスによりこれも次々と用意されているように思います。

しかしながら企業は一点、アウトソースする業務の扱われ方には注意する必要があります。いうまでもなく、アウトソースした業務も自社の業務であることに変わりはありません。従来目の届くところで行われていたことがそうでなくなるということは、直接的な品質管理の不在を意味するものであり、すべての企業はこのことを新たなリスクとして認識すべきでしょう。

ここで重要なことは、優良なアウトソース先を正しく選択することにほかなりませんが、ではどうすれば優良なアウトソース先を正しく選択できるでしょうか。『運が良ければ良い業者にあたる…』では企業の姿勢としていささか心許なく、『専門の業者だから安心…』ともいかないのが現実です。企業の規模や過去の実績も、急速な IT 化により激変するいまのビジネス環境にあっては選択の尺度となりえません。むしろ、過去の成功経験が柔軟な変化の足かせとなっている現実もあります。

  ふたつの有効な手段があります。ひとつは、周囲の評判、いわゆる口コミです。しかし3年前はいまや大昔、いつの評判なのかがまず非常に重要です。また、結局は他人の主観評価ですから、その不確実性を補うためには多数の声が高い確率で同意見で一致しているということが必要でしょう。ほかにも当然、評判の出所と品定めされる側の業者とが利害関係の無いことが明らかでないといけません。

  もうひとつが、トライアルではないでしょうか。トライアルとは、翻訳業界をはじめ、いろいろな業界で行われてきた商習慣で、平たく言えば「お試し制度」のことです。次々と生まれる新ビジネスや新形態の商取引のため、企業はこれまで縁のなかった業種との関わりや、社内に新しく発生した業務のアウトソース先を新規に発掘する必要が生じるケースが増えています。トライアルは、まさにこのようなビジネス環境にある今こそ、その真価を発揮し、脚光を浴びる制度だと考えています。

しかし従来のトライアルにはひとつの大きな欠点があります。お試しの時点での品質が本番で保証されるシステムになっていない点です。担当した者が違うとか工場のラインが違うとか…、悪意のない諸事情による場合もあるでしょうし、はじめから悪意あっての場合もあるでしょう。いずれにせよ発注者側からすると「蓋を開けると違った」ではどうにも困るわけですが、実際はとてもよく聞くお話です。トライアルというのは本来その発想として優れたものでありながら、それがビジネスの世界に適用させられるだけの成熟度に至っているかと考えると、まだまだ未成熟であるという気がします。

  このたび、さしあたって翻訳というビジネスフィールドに限定して、特許出願した人材選抜に関するシステムおよびビジネスモデルを一部利用した新しいトライアルサービスを世に問うにいたりました。

翻訳とらいあるドットコムでは、受発注のフェーズが切り離されていたために真の品質の保証が実現できていなかった従来型のトライアルとは異なり、本番の翻訳の業務フローとトライアルとを不可分のものとして、さらに独自の工夫を加えて再構築することで、事前に翻訳品質を確認したうえで発注できる安心のシステムを実現しています。これは概念的には、発注企業→翻訳会社、翻訳会社→翻訳者と、二重構造になっていた、従来の翻訳業界におけるトライアル制度を一本化したものです。このことにより発注企業と翻訳会社との間に生じえる評価のずれは回避され、真に企業が望む翻訳者だけがまさにその企業の目で選ばれることになります。

  翻訳とらいあるドットコムでは今後も、創意・工夫・進取の精神をモットーとして、サービスのいっそうの充実と新サービスの展開に力を注いでいきます。これからもみなさまのビジネスに大いにお役立ていただけるサイトであり続けます。ぜひご期待下さい。